対人援助を基本とする介護保険の事業は、すべてをルール化したり、根拠を設けることが難しい場合があるなーと思います。
先日の施設での出来事…
住宅型のフロアを特定施設に転換していく動きをしていく中での業務について、看護師と話しをしました。
その中で、今は住宅型なので基本的に看護師の介入がないのですが、特定施設になったらどれくらい様子を見に行くべきなのか??という論点で話しをすることになりました。
「週2回以上は様子を見るべきだ」と看護師から話しがありました。しかし、それだと業務が回らない…と。
私は「直接見なくても介護職員や事務職員で様子を見て、変化があったら報告する仕組み(今と同じ)ではダメなんですか?」と聞くと、それだと普段の様子がわからないから…との返事が。
私は、週2回様子を見ることが、普段の様子がわかるってことになるのかな?と疑問に思いつつ、専門職としての落としどころや考え方も理解できないわけではない。法的に回数が定められているわけじゃないので、ここは線引きが難しいところでした。
このように、そこで生活している利用者像によって必要性が変わってくる仕事や、専門職としての正義や責務を全うするためにする仕事など、ルールでは測れない仕事というものがたくさんあります。
更に加えて、業界は大きな転換期を迎えています。
それは業務効率化の必要性です。
業務の効率化は、やり方を変えたり、やっていたことをやらないと決断することに繋がるため、非常に抵抗感が強まります。
人間は「安心」を本能的に求めます。
変化することは不安を伴うので、本能的に避けたくなる意識が働くんですよね。
そこに加えて、法的なルールや専門職としての判断なども加わると、問題が複雑すぎて訳が分からなくなります(笑)
私たちはここを冷静にとらえる必要があって、バランスを取っていかなくてはいけません。
そのためには、判断したことが法的に問題ないか考える知識や、考えたことを実行する技術、いつも新しいことにチャレンジしてストレスに慣れることが必要だなと思います。
さらに周りを巻き込んでいけると良いのですが…そんなに簡単な事じゃないですね(笑)
少しずつ確実な歩みを今日もコツコツ…!